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 指板がいわゆるS字の波打ち状態なので、リペアショップでは弦のテンションを掛けた状態を再現する特殊器具を使って指板を擦り合わせするのですが、私はそのような器具を持ち合わせていないので、弦のテンションが掛かった時と弦をフリーにした時の指板の状態が同様になるようにトラスロッドを調整しました。

IMG_2217.jpg 傷付け防止の為にボディーを同形状にカットした厚紙で養生しています。そして指板の摺り合わせ前には加工状況の確認用に白の色鉛筆で斜線を描きました。


IMG_2226.jpg 擦り合わせの手順としては、いきなりアールの形状を整形するのは難しいので、知り合いのサッシ屋さんでいただいたアルミの角パイプの一面にサンディングペーパーを貼った擦り板で、指板中心線上をフラットに擦った後に、サンディングブロックを使って指板全体をアールに整形していきました。サンディングブロックはRが9.5インチ≒241mmのものを使用しています。(Fenderよりも大きなRです)


IMG_2229.jpg サンドペーパーの番手を徐々に上げて擦り合わせが終了しました。12フレット辺りはもう少し削りたくもあったのですが、ハイポジはかなり削っていて指板サイドの元のポジションマークが指板真上から見えてくる恐れがあったので、その手前で加工を止めています。作業途中には2度弦を張って、指板の具合をチェックしています。


IMG_2230_20191114091459bf4.jpg 擦り合わせ後の指板には保護・艶出しとしてXoticのOil Gelを塗布しました。


 これはオイル系なのですが、乾くと皮膜が形成されるもので、各回の塗布の乾燥後に細かなペーパーで磨くという作業を十数回程繰り返した後は、薄いウレタン皮膜のような仕上がりとなっています。

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IMG_2287.jpg 指板のストライプドエボニーの縞模様の濃淡がくっきりと浮かび上がり、照明を反射する艶も出ています。現代はこの高級な指板材を使うベースは少ないのでは?と思います。


IMG_2298.jpg 4弦側指板サイドは白の塩ビ板でフレットポジションが良く分かるようになっています。これは以前に所有していたGodin A4の仕様を参考にしています。

 元のウレタン塗装が所々剥げていた指板サイドは、新たな塩ビ板の小口の引っ掛かりを防ぐ為にもクリアー塗装を行い、フラットに仕上げています。
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IMG_2069_20191114090007c3a.jpg ペグツマミの緩みが無くなり、ネックの不快なビリつきが消えたので、これから指板修正を行うのですが、それにしても前のオーナーはフレットを抜いただけで、フレット跡の溝埋めはおろか、ナットやブリッジサドルも元のままのこのベースをよく弾いていたものです。とは言えヘタに指板の修正が行われていないのは、私にとって好都合でした。指板修正は何度も行えるものでは無いので・・・。


IMG_2155.jpg フレットを抜いた跡を埋め木する前に、フレット溝の掃除を行うべく刃の薄いレザーソーを軽く溝底に走らせました。フレット溝の指板サイドにはクリアー塗装がかかっていたので、これを落とす目的もあります。


IMG_2156.jpg 落ちた粉は指板材をカットしたものではなくて、これまで溝に溜まっていたものです(ホコリ、チリ、手垢等・・・)。レザーソーを動かす際の感触から、指板の両サイドにはフレット固定用の接着剤が注入されていたものと推測します。又、フレットの溝切りはFenderのように指板のRと同じではなく、溝底が一直線なのも分かりました。


 指板の現状把握の為にフレットがあった高さのままのナットを取り外し、ナットの下側を削り暫定的にネックに置いて弦を張りました。

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IMG_2204_2019111409001595d.jpg 弦をチューニングした状態の指板がなるべくストレートとなるようにトラスロッドナットを調整すると、5フレットを頂点として逆反りし、ハイポジは少しネック起きしていて、指板全体ではS字に曲がっている状態なのが分かりました。画像の黄丸部分が指板の盛り上がっている箇所です。この箇所を擦って(削って)低くする事になります。


IMG_2187.jpg 画像中心のブラスのトラスロッドナットは長年締め付けていた為に底が釣鐘状に広がっています。(これまで所有していたBBもこうなっていました)

 ナットを戻す際には回し具合がスムースになるようにワッシャーを1枚プラスしています。ナットレンチは78年頃に新品で入手したBB1200の付属品です。




IMG_2460a.jpg 話がそれますが、そのBB1200は大学の卒業時に後輩に譲っていて、現在も彼が所有しています。何年か前に彼に会った際に「ネックが少し反っています。」と聞かされたのですが、ナットレンチを付属させていなかったので、未調整なのですね。




IMG_2208_20191114090016f48.jpg フレット溝の4弦指板サイドはポジションの視認性向上の為に白の塩ビ板で埋め木し、他の部分はフレットラインが目立たないようにローズウッドの薄板(t-0.5mm)を使っています。画像は埋め木をラフにカットして、フレットを抜いた周囲の小傷を消すためにバテを擦り付けた状態です。


 これから、埋め木共に指板の摺り合わせを行っていきます。
 入手したフレットを抜いただけのBB2000の状態をチェックしようと、弦をチューニングした後にアンプを通さずに弦を弾いたら、ネックからブリンブリンとノイズが聞こえてきました。ネックの内部でトラスロッドがブルブルと震えてそれが木部に当たって響いているように聞こえたのですが、調べるとノイズの発生元はペグでした。

IMG_2107a.jpg ペグシャフトにダイキャストのツマミがピンを挿し込んで固定してあるのですが、4個のペグの内で3個の固定が緩くなって、弦振動→ネックの振動→ペグの振動→ペグツマミの振動→ノイズとなっていたのでした。


IMG_2123.jpg このノイズを無くさなければフレットレス指板のチェックどころではないので、ペグを分解する事にしました。画像はネックヘッドから外した時点でのペグで、ニッケルメッキのクスミや煙草のヤニで汚れている状態です。


 ペグのパーツを全てバラしてチェックとクリーニングを行いました。クリーニング後にはフェルナンデスの金属保護材956を塗っています。

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 ペグプレートにはこのようにシャフトが刺さっています。シャフトの先端には小さな鉄球が収まり、シャフトの回転をスムースにしています。又、BBシリーズのペグの“肝”は右画像の赤い樹脂製の薄い2枚のスペーサーです。この取替え不可能のスペーサーが経年で擦り減るとペグシャフトの固定が緩くなり、ペグ回転のトルク調整が不可能になります。以前持っていたBBのペグのスペーサーよりも今回のものが薄くなっている気がするので、今後の弦交換の際にはペグツマミの回転をゆっくりと行う必要がありそうです。

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IMG_2138.jpg 問題のペグツマミの緩みは固定用の小さなピンを強く打ち込み、更に万力にペグを逆さに固定して低粘度の瞬間接着をシャフトとツマミの隙間に流し込んで固着させる事により解消できました。


IMG_2141.jpg 綺麗になり、ツマミの緩みが無くなったペグです。これでやっとフレットレス指板のチェックが行えます。


IMG_2266_201910291658049a0.jpg 今回のペグの分解→組み立て→ツマミのトルク調整の際に必要なのが、こちらでバーチーズの千葉さんにお借りしたキー(フックレンチ)です。既にYAMAHAでは在庫が無くなっているので、今後どこかで入手しておきたいツールです。
 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 今年は↓のベースから緩くスタートしますので、お付き合いください。



 何年かに一度はYAMAHAのBBシリーズが欲しくなるウイルスに感染してしまう私です。これまでBB1200とBB2000は2本ずつ、そしてBBスタンダードと5弦のBBリミテッドを次々と所有し、その後に売却という事を繰り返してきたのですが、ここにきて又新たにBBを入手しました。それはこちらのBB2000です。

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 入手したばかりの未クリーニングでお世辞にも綺麗とは言えない状態です。

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 そして、上記の他にこのベースを入手した理由があるのですが、それは先般TokaiのVSB60を入手してPタイプのピックアップの良さを再認識した事と、現状では所有していないフレットレスベースが欲しくなった為です。そうです。このBB2000はフレットレスなのですが、その指板をご覧ください。

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 フレットレスというか、本当にフレットを抜いただけのBB2000です。フレット溝跡の埋め木はおろか、指板の摺り合わせも、ナットの溝切の調整も、ブリッジサドルの高さ調整すらも行われていません。フレットレスベースが欲しかった私としてはフレットを抜く手間が省けるくらいの軽い気持ちでの入手でした。(この状態ですので、当然安価でした・・・。)

 果たして、このような軽い気持ちでの入手に、このBB2000はどのように応えてくれたのでしょうか?しばらく続きます。
 以前の記事です。

 こちらは2009年3月の私の記事。「どこかのメーカーが商品化したら少しは売れるような気がするのですが・・・?」と記載。

 こちらは2009年12月に誕生。

 アイディアは私が早いのかな?
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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