IMG_7614_20180709155102624.jpg これまでのリペア作業で完調となった64リバースと68ノンリバに加えて、もう一本所有するESPのThunderbird Ⅳモデルですが、この出音をヴィンテージに近付ける事ができないか?と考えてみました。具体的にはピックアップ(以下PU)の交換です。


 ヴィンテージのThunderbirdにマッチングするメタルカバーのPUは、リプレースメントパーツとしてそれほど多くの製品は無いのですが、手元にある3種類のPUを取替えしながらアンプからの出音をチェックしました。

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 画像の左下①がESPのオリジナル、右下②がMontreux(モントルー)ブランド、そしてESP Thunderbirdに取り付けているのが③Seymour Duncan Custom Shop製です。各PUの出音をヴィンテージThunderbirdと比較したインプレは以下です。

 ① ESPオリジナル
 とにかくパワーが大きくて音質はブーミー。現行USA Thunderbirdに相通じる出音。( = ヴィンテージサウンドではない)

 ② Montreux
 外寸・外観はヴィンテージPUに近い。音量はESPオリジナルよりも小さいのだが、ヴィンテージPUよりは大きい。その為か音像は密ではなくて、粗い感じ。

 ③ Seymour Duncan Custom Shop
 直流抵抗値はヴィンテージPUと同等で、音色も近いところを狙っているのが窺えるのだが、何故かチェックした3種のPUの中で最もマグネットの磁力が強くて、弦にPUを近づけると磁力のせいで弦振動が不安定になる。

IMG_7633a.jpg 以上、チェックした3種のPUの出音は(やはりと言うか)ヴィンテージPUとは異なっていたのですが、あえて選んだのはSeymour Duncan Custom Shop製のPUです。だだし上記のようにマグネットの磁力がとても強いので、弦振動への悪影響を避けるためにPUをボディーに深く沈めるセッティングとしているのですが、これでも↓の64Thunderbirdよりも大きい出音です。


IMG_7636a.jpg こちらの64ThunderbirdのPUのマグネットの磁力は弱いので、弦に近づけたセッティングにしています。PUの出力はFender PBよりも幾らか大き目といったところで、これをAmpegのベースアンプ側で少し歪ませるという使い方が私の好みで、歪具合もコントロールしやすいです。今回チェックした他のPUは、PUそのものから歪っぽい出音となっているので、アンプ側での(歪も含めた)音質調整はやり辛く感じます。




 PUの出音をチェックしたついでに、ESP Thunderbird(以下ESP TB)がどれほど64Thunderbird(以下64TB)に似通っているのか?をチェックしてみました。

IMG_7609_2018070915510151c.jpg ボディーは4弦側のイカリ肩のデザインが上手くトレースできています。ピックガード、サムレスト、ブリッジ、テールピース等は本物のビンテージパーツに取り換えしているので、自分でもパッと見には先日ブリッジに取り付けした改良サドルの有無でどちらのベースかを判断しています。


IMG_7603_201807091550590bc.jpg 表面では差異を感じなかったのですが、裏面では塗装の色味の違いがよく分かります。64TBは茶色っぽく、ESP TBは赤みが強いです。塗料は64TBがラッカー、ESP TBがポリなので、ESP TBはボディーに触れただけで固く感じるのですが、既に経年劣化でウェザークラックがびっしりと入っているので、大きな違和感とはなっていません。又、4弦側のコンターカットの有無がハッキリと分かります。コンター有りが64TBです。


IMG_7600.jpg ESP TBのペグはヘッド落ち防止の為に以前にGotohの軽量ペグGBR640に交換していたのですが、バンドで演奏する曲にローDの音域が必要なので、最近4弦のペグをヒップショットのDチューナー BT-3に取替えしました。しかし1個をBT-3にしただけでもヘッド落ち感が強くなるので、元に戻すか検討中です。

 ヘッドとネックの付け根には"勲章"のネック折れの修理跡が見えます。アバウトな補修ですが問題はありません。




 以上、ESP Thunderbirdは他のコピーモデルと比べて良くできているとは思うのですが、完調となった2本のヴィンテージThunderbirdの牙城に迫る事はなかなか難しいなと感じました。
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 ネックの修理が終わった64 Thunderbirdリバースを受け取りに北九州市小倉のクルースラットに行った際、次には68 Thunderbirdノンリバを預けていました。このベースは数年前にこのショップでヒーティングを伴うネック矯正を受けていたのですが、その後にネックが少し動いたので再調整に出したのです。

 そして、この際だったので64 Thunderbirdリバースに取り付けられた“改良サドル”をこちらにも取り付け依頼をしました。この“改良サドル”は現物合わせのワンオフで作製されるので、ベースを預けないと対応できない為にネック調整と同時の作業依頼としたのです。



 この一カ月後に作業が終了した68 Thunderbirdノンリバが戻ってきました。

IMG_7567.jpg 先ずはネックですが、これまではローポジが起きてネック全体としてはS字状に反っていて気になるバズが発生していたのが、ビシッとストレートが出ていてストレスフリーとなっています。私が所有して以降2回目のフレット擦り合わせですが、ネックヒーティングで指板のストレート出しを行ってからの摺り合わせなので、部分的に極端なフレット山の低さは見受けられません。


 そしてブリッジ部です。収まりは64 Thunderbirdリバースに取り付けられたサドルと変わりはないのですが、こちらは試作品から64 Thunderbirdリバースを経ての3rdヴァージョンなので、細かな点で改良が施されています。

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IMG_7577.jpg その改良点は、ブリッジプレートに乗るアルミ削り出しのサドルの底辺部が厚くなり強度と安定度が増している事、そしてもう一点オクターブピッチ調整ビスに通してあるスプリングが円筒形から円錐形に変わっています。この円錐形のスプリングは、4弦のサドルをオクターブピッチ調整の為にブリッジプレートの枠内でテールピース側に近付ける際にペッタンコに縮んでくれるので都合が良いです。




IMG_2328a.jpg こちらは以前に取り付けた事があるリプレースメント・ブリッジです。オクターブピッチ調整は可能だったのですが、角ばったルックスが好みでないのと、重いブラス製でバダス的な音質になってしまったので、長く使う事はなかったです。




IMG_7581.jpg ネック調整とサドルの加工が終わったThunderbird’sです。2本共にこれまでの不具合が払拭されてとても弾き心地が良くなっています。


 入手してから長い期間を経てやっとの事でベストな状態になったこの2本を比較試奏しました。ネックのストレート具合、ピックアップの高さ、弦高、新品の弦等、条件を揃えてのチェックです。その結果、同じくヴィンテージのThunderbirdシリーズではあるものの、キャラクターに違いがあるのが分かりました。

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 先ずは上の64 Thunderbirdリバースです。こちらはハイにもローにもレンジの広い出音で、かつピックアップの出力が少し大き目です。見た目と共にまさしくロックなベースで、ピックでゴリゴリに弾くと、とても心地良いドライブ音がアンプから轟いてきます。そのアンプはAmpeg SVT-VRで決まりです!

 下の68 Thunderbirdノンリバは、太めのネックとリアピックアップがネック寄りにあるのが要因と思われるのですが、ミッドローにグッと集約された出音です。耳障りな高域や暴れ過ぎる低域の出具合が抑えられているので、指弾きでのR&Bやブルース向きと感じています。アンプはAmpeg B-15Sがベストマッチングです。

 今後はこのキャラ違いの2本をシーンを使い分けながら弾いていこうと思っています。
IMG_2536.jpg ネックの修理の為に北九州市小倉のクルースラットに64Thunderbird Ⅱ→Ⅳを持ち込んで、その修理方法を社長さんと相談した際に「ネックの反りは指板とネックの剥離が原因」と瞬時に判断した社長さんが、その後で腕組みをしながら「うーん」と考え込んで見つめていたのは、こちらのブリッジ部でした。


IMG_2553.jpg オクターブピッチ調整ができないので、私がブリッジサドルをブリッジプレートの枠外に取り付けていたのが気になったようです。そして一言「これは何とかしたいですね」どうやら社長さんの“リペア魂”に火が付いてしまったようです(笑)。


 私としては、ネックの矯正についてもっと細かく打合せを行いたかったのですが、社長さんの頭の中では既にネックのリペアは完了していた様子でした・・・(汗)。こうなれば私も嫌いではないので(いやいや大好きなので 笑)、社長さんと私とでサドルの改良方法についてのやり取りが始まりました。

TB-BG.jpg このショップは“無いものは作る”というスタンスで、木材加工は元より他のショップは殆ど手を出さない金属加工も得意の範疇となっています。ショップでの私とのやり取りで新たなサドルの作製を考えてみるということとなり、後日メールで送られてきたサドルのイメージ図が左です。


 ヴィンテージのThunderbirdでは合わないオクターブピッチ調整の為に、現状のブリッジプレートはそのままで(これは私のリクエスト)、リアピックアップ側に跳ね出したLの形状をしたサドルで弦を支持するというアイデアで、端的に言うと“ツバ出しサドル”です。このイメージ図でゴーサインを出した私の追加のリクエストは「ヴィンテージベースに違和感無く馴染むルックス(形状)」でした。

IMG_7502.jpg もう一つの私のリクエストは、ヴィンテージのリバース(上2枚の画像)には無くてノンリバースのブリッジ(左画像)にはこうしてあるのですが、オクターブ調整ビスにスプリングが取り付いているので、このリバースのブリッジも同仕様にする事です。




IMG_7545.jpg そして出来上がりの画像がこちらです。うーん、なかなか違和感無くサドルが収まっているのではないでしょうか?サドルのトップがなだらかな曲線を描いているのは「ブリッジ後ろのテールピースの曲線をトレースした」という社長さんの説明で納得した私です。


IMG_7533.jpg アルミ材を削りだして作製されたサドルは一個一個が高さやビス穴位置が異なり、ワンオフのハンドメイド感がムンムンと漂っています。真上から見た状態でブリッジ前に装着されたミュート金具のピッチに合うサイズで、弦溝は現物合わせで19mmのピッチで掘られています。


 この弦溝切りのおかげでベース弦の大きな揺れがガッチリと受け止められるようになり、オリジナルのルーズな作りのサドルと比べるとブリッジ部での弦振動のロス感は明らかに減少しています。

IMG_7513a.jpg 又、これまでの私のセッティングでは、サドルがブリッジ枠外にビス1本で固定されており、何かの拍子にビスを中心にしてサドルが回転して傾く事があって、時々は傾きの修整を行っていたのですが、この度の改良サドルはブリッジの底部と立上り枠の2ヶ所で支持されるように形状が決められているので、これまでとは比較にならない程に安定感が増しています。


IMG_7546a.jpg そして、これが今回改良サドルをオーダーした一番の理由なのですが、オクターブピッチが完璧に合うように調整可能となり、その“調整代”も十分にあります。


 細かな事ですが、オリジナルではオクターブ調整用ビスには袋ナットが取り付いていたのですが、これを再び取り付けようとすると大き目のナットの外周がサドルのツバ出し部と干渉したので取り付けを中止しました。リクエストでビスに取り付けられたスプリングが効いているので、ナット無しでもビスが緩む気配はありません。ショップからも「スプリングを強めに効かせているのでナットは不要です」と聞かされていました。

 軽量のアルミのサドルとなった事でアンプからの出音が気になったのでチェックしたところ、弦が新品になっている要因で幾分か明るめの出音となっていると感じた程度で、フレットの打ち替えや改良サドルに因るマイナスの音質変化は感じられなかったです。そして上述したようにブリッジ部での弦振動の安定感が十分にあるので、ハムバッキングピックアップの太さはありつつも音像が崩れずに、指弾きでも埋もれない塩梅良い出音です。このベースで行う事は殆ど無いのですが、実はチョッパーもかなりイケています(笑)。

 以上、改良サドルが好結果となったとの報告を行ったのですが、オリジナルのサドルでも感じていた不満点が残っています。それはブリッジ全体の上げ下げしかできなくて、各弦毎の弦高調整ができない点です。サドルを前後させてオクターブピッチ調整を行うと各弦の弦高のバランスが狂うのも他のブリッジと同様です。しかしこの不満点を解消するには超精密な金属加工ができる設備が必要となり、作れたとしてもヴィンテージなルックスにはそぐわないメカニカルなサドルになるでしょうから、現実問題としてはこの度の改良サドルで満足して良いと思います。既に好みの弦高となるように自分でサドルの溝切りを行っていますので・・・(笑)。



 弾き易くなったネックと改良サドルとの複合効果で、これまで私が不満に感じていたヴィンテージのThunderbirdの難点が(上記を除いて)一気に解消されて、最高のコンディションとなっています。

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 一旦は仕上がったとした64Thunderbird Ⅱ→Ⅳですが、いざ使い始めるとネックのローポジ起きが再び気になってきました。1~4フレットを摺り合わせしてフレット頂上でのフラット化を目指したのですが、特に1フレットは限界まで低くしても反りは残っていて、4弦を弾くとかなりバズが出る状態でしたので・・・。

 これまで2年半預けたショップでは治具による矯正のみで自然治癒を待っていたのですが、症状に変化を得られなかった為に、この度は私がこれまで何本(十数本?)もリペアを依頼してきた北九州市小倉にあるクルースラットにThunderbirdを持ち込みしました。

 ケースから出したThunderbirdのネック周りを10秒間目視したクルースラットの社長さんの一言、「これ、指板がネックから浮いていますね」に「えーーーーっ!?」と驚く私でした。

 指摘された箇所を見れば、1弦側の指板サイドのナットから2フレットまで、4弦側はナットから1フレットまでネック本体と指板との間に細い筋が確認できました。私はこれが材種の違いによる収縮の為の表面塗装のみのクラックと思っていたのですが、ネック材と指板が剥離している跡だったのですね。

 ネック材と指板が剥離しているという事は、弦のテンションに対峙しているのはネック材だけで、数ミリ厚の指板は構造的な強度を担っていないという事になります。そのつもりで再確認したらクラックの長い1弦側が4弦側よりも大きく反っていました。

 瞬時に症状を分析した社長さんに「流石ですね」と言う前に対処方法を提案してきた社長さんです。その方法とは、『①剥離した指板とネックの隙間に接着剤を注入して固着させる』→『②指板サイドに注入した接着材が将来染み出るおそれがあるのでクリアラッカーで封じる』→『③ヒーティングを行い指板をストレートにする』→『④フレットを抜いて指板を擦り合わせする』→『⑤新たなフッレトを打つ(ナット交換も含む)』という一連のものです。



 リペアを依頼してから1ヵ月後に上記の①、②の作業が終わったという事で、下の画像と「指板とネックの隙間に溶解した接着剤(ニカワ)など異物があり全く閉まらず、取り除くのに手間が掛かりました」とのコメントがメールで送られてきました。

IMG_7440.jpg 画像は4弦側の指板サイドですが、クラックが閉じた上にラッカーがこってりと厚く塗られています。ナットが取り外された指板の木口からも接着剤を注入したとの事です。




 そして、それから1ヵ月後、合計2ヵ月間の入院の後に「仕上がりました」との連絡があり、持ち帰りました。以前のショップで2年半待った(放置された)のに比べると早い(そして完治しての)退院でした。

IMG_7452.jpg 問題の指板とネックの接合部分の仕上がり画像です。こちらは1弦側で、ナットから2フレットを超えての指板とネックの接合部が少し黒く見えるのは接着剤を注入した痕跡です。ショップの説明は「カッターナイフの刃が入り込む程の隙間があり、注入した接着剤もかなりの量でした」との事でした。


IMG_7446.jpg クラックの短かった4弦側もナットから1フレット未満まで同様な処理となっています。クラック処理部分のクリアラッカーは、上の工程途中の画像と比べると皮膜が薄くなるまで研磨されており、他の箇所との違和感がありません。ショップ曰く、「指板サイドの全てをクリアーラッカーで塗りたかったのですが、そうするとそこが新品のように目立ってしまうので・・・」との事でした。うーん、的確な判断ですね。


IMG_7441.jpg そしてフレットの打ち替えが行われたのですが、このショップではネックの反り矯正の為のヒーティングを何度も慎重に行いストレート出しをして、指板削りを極力避けるというスタンスで、このThunderbirdも指板削りは殆ど行っていないそうで、フレットの頂上をローフレット部で若干擦っただけのようです。


IMG_7443.jpg 打ち替えられたフレットはピカピカで、上記の理由で表面の荒れをサンドペーパーでさらった程度のハカランダ指板と相まって見た目は最高となっています。


IMG_7522.jpg 4弦側の指板エンド部には、以前のオーナーが長年親指を置いてプレイしていた為の指板の削れがあるのですが、この箇所のフレットサイドも丁寧に処理されています。ネックが外れないスルーネック構造なので、ここは難易度の高い作業だったと思われます。


IMG_7519.jpg 交換されたナットの小口には少し黄身がかったラッカーが塗られて、塗料の経年変化が表現してあります。ヴィンテージ楽器にも造詣が深いクルースラットならではの細かなそして気の利いた仕事振りです。


IMG_7521.jpg 当然の事ですが見た目だけではなくて、調整済みのネックでこれまで感じていたバズが減少しているので、弾き心地も最高です。又、フレットはオリジナルと同サイズ・同形状のものを選んでいるので、こちらも違和感がありません。このThunderbirdを3年半前に入手して以来、やっとの事で良好な弾き心地が得られています。


 これまではローポジで指板とネック材が剥離していてネックが反っていたのですが、ネックそのものは元からとても強靭で、指板とネックを再接着した現在はトラスロッドナットがユルユルの状態でもビシッとストレートを保っているので、今後もこの状態を長くキープしてくれるものと期待しています。



 さて、今回このThunderbirdにはもう1ヵ所クルースラットによるスペシャルな手が加わっているのですが、それは次の記事で説明します。ヴィンテージのThunderbirdをお持ちの方は必見です!(かも・・・?笑)
IMG_7223.jpg メンテナンスを終えてベストな状態となったAmpeg B-15Sと相性抜群の63PBですが、自宅で小音量でのプレイ時には気にならないものの、スタジオで大音量でのプレイ時に、1・2弦用のピックアップのポールピースに指が触れると、「バチッ!」いうタッチノイズがスピーカーから聞こえてくるようになりました。


IMG_7225.jpg このノイズはピックアップのポールピースに直接巻かれたコイル線の薄い皮膜を介して、指がピックアップ出力のホット側に触れるのと同様の状態になる為に発生するもので、古いピックアップではありがちな症状です。


IMG_7226.jpg これを解消すれるにはポールピースをアースに落とす加工を行なえば良いので、やってみました。先ずは弦を外して、1・2弦と3・4弦に対応する2つのピックアップの相互位置がずれないようにテープを貼ります。


IMG_7227.jpg この状態を維持しながら、固定ネジを緩めてピックアップをボディーから取り外して裏返しにします。(63年ですのでPUはブラック・ボビンです)


IMG_7228.jpg 短冊状にカットした2枚の銅板にリード線を半田付けして電気的に一体化したパーツを作り、銅板の裏に両面テープを貼って、ピックアップ裏側のポールピースに沿うように貼り付けました。リード線の端はアースプレートに半田付けしています。銅板自体はピックアップの出力端子には触れていません。そして各ポールと銅板との間に少量の導電塗料を塗布しました。(この加工は以前は、アルミテープで行っていたのですが、アルミテープが破れる恐れがあるので、今回は銅板を使用しました。)


 導電塗料の乾燥後にテスターで各ポールピースとアース(ブリッジ等)の間の直流抵抗値を測り、抵抗値が全てゼロ(ポールピースがアースに落ちている)なのを確認してピックアップを元通りに戻して、全ての工程は終了しました。

 63PBをアンプに繋いで出音の確認を行いました。ポールピースへのタッチノイズは解消されています。アンプのボリュームツマミをグッと回すと幾分かはノイズが聞こえるのですが、そこまで大きなベース音ではプレイしないので、実用する音量内では全く問題が無くなりました。ノイズではなくてベースの出音に関しては音量・音質に変化は無かったです。

 今回の私の63PBのケースは上記のように問題は無かったのですが、ピックアップによってはコイル線の被覆が剥げて直接ポールピースに触れているケースがあり、その状態のポールピースをアースに落とせばピックアップの信号もアースに落ちる事になり、ピックアップの出力が減じたり最悪は音が出なくなったりします。そのような状態のピックアップには今回の加工は出来ないので、ピックアップ表面にビニールテープを貼るなどして、ポールピースと指との間の絶縁を図る必要があります。

 ノイズレスとなり、更にAmpeg B-15Sとの相性の良さを楽しめるようになった63PBです。ライトアッシュボディー故の沈み込み過ぎないローがスピーカーからポコポコと聞こえてきます。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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