FC2ブログ
 blogへの投稿が途切れていました。新型コロナウイルスへの感染防止対策で、予定していたライブの中止・バンド練習の自粛や、そして例年恒例のゴールデン・ウィークの東京滞在も中止していて、blogネタが無かったのです。



IMG_3379.jpg この間マイスタジオでの個人練習は続けていたのですが、スタジオに据え置きしているMarkbassのヘッドアンプのLMKに不調が発生しました。


 その状況ですが、使用している際に突然音が出なくなったのです。そして数分後には何も無かったかのように復旧する事が何回か続いた後に、遂に復旧せずの状態になってしまいました。調べると電源フューズは切れていません。

 又、その際には電源パイロットランプが消えていて、冷却ファンも当然回転していないのですが、アンプの天板を触ると電源スイッチをオフにしない間はパワーアンプからの熱をずっと感じるという不安定な状態だったのです。

 これはもう自分ではどうにもならないので、近所の楽器屋経由で正規ディーラーのパール楽器に修理の為に送り出しました。パール楽器のテクニカルサポートでの検品後の連絡によると「電源部が故障しているのでパーツの交換が必要で、対応パーツの取り寄せは可能です。」との事だったので、内容を了解して修理を依頼しました。

 2週間後に修理があがったLMKを楽器屋に受け取りに行き、店頭で電源パイロットランプが点灯するのを確認した後に、修理代金を支払って持ち帰りました。



 その足でスタジオに直行して、気になる出音をチェックしたところ、不調以前と同様のパワフルな出音がキャビネットから聞こえてきて、一安心しました。音色をコントロールするプリアンプ部の交換では無かったので、音色の変化は感じられなかったです。

 ただ気になったのは、アンプを持って左右に振ると内部からカタカタとビスか何か小さな物が転がる音が聞こえた事です。そしてその際に「何だかアンプが軽くなったような?」とも感じていました。

IMG_3376.jpg アンプ内部で転がっているのがビスやワッシャー等の電導物だとしたらショート等への懸念があるので、これを調べようとアンプの天板を外したところ、「アッ!?」と驚いてしまいました。アンプ内部の右側1/3の空間に何も無くて、スカスカの状態だったのです。


 故障の修理の為に交換されていたのは、テクニカルサポートから聞いていた電源部のみではなくて同一基板に組み込まれているパワーアンプ部共で、しかもそのパーツはこのLMKが販売されていた2000年前期のストックパーツではなくて、現在のリプレースメントパーツだったのです。10数年を経て、同一機能のパーツがコンパクト化されて2/3の体積となっていたのでした。

IMG_3371.jpg 左は以前に写していた同個体のLMKの内部画像です。上の画像と見比べると、違いは明らかです。


IMG_3380.jpeg ネット検索すると、現行のLittle Mark Ⅲのパワー部/電源部もコンパクトになっています。


IMG_3381.jpg そして、Little Markシリーズよりもコンパクトな躯体のBig Bangのパワー部/電源部と同じだとも分かりました。


 技術の進歩で最新のBig Bangがコンパクトになったので、同等の出力:300W/8Ω、500W/4Ωの現行のLittle Mark Ⅲのパーツや、もっと古いLMKの修理対応パーツには、この最新のパワー部/電源部が使われているものと考えます。



IMG_3378.jpg コロナでの自粛前の3月に行われたライヴには不安定状態だったLMKを持ち込んでいて、いつ音が出なくなるかとひやひやしながらのステージだったのですが、修理後のLMKはパワー部/電源部は安定・安心の最新ヴァージョン、プリ部は現行Markbassのラインナップには無い2chヴァージョンという、私にとってはベストな新旧ハイブリッド・アンプとなったMarkbass LMKです。今後も長く使っていこうと考えています。


IMG_3377.jpg 気になっていたアンプ内部のカタカタ音ですが、こちらのカットされたタイラップ(結束バンド)が見つかりました。カタカタ音がしなければ「何だかアンプが軽くなったな?」程度の疑問を抱くだけで、アンプの天板を外しての内部チェックは行わなかったので、久々のblogネタを拾わせてくれたこのタイラップでした。
スポンサーサイト



 新コロナウイルスの感染防止の為に全国的に大きなイベントが中止となっているのですが、まだ感染者が出ていない私の地域でも同様で、参加するバンドで出演予定だった大きなお祭りイベントが軒並み中止・延期となっています。バンドの練習は毎週欠かさず行っているのですが、やはり手持ち無沙汰感はあり、それを解消する為に手持ちのベースのメンテを日々行っています。



 1960年の終わりに製造・販売が開始されたFender Jazz bassは、当初は2スタックポットだったのですが、61年の中頃に特殊なスタックポットの供給が不安定だったので3ポットに変更されたというのが通説となっています。操作性に難があったからとの説もあります。

 私の所有する61JBは3ポットに変更後のモデルなのですが、長年の使用によりポットにガリが目立ってきました。これまでも何度か接点復活剤でガリを消してきたのですが、イタチの追いかけっこ状態になってきたので、以前に一時取り付けしていた事もあるスタックポットに取り換える事にしました。

IMG_3020.jpg         IMG_3024_20200310103614a90.jpg


IMG_3033_20200310103618071.jpg 取り外したデフォルトのポットハウジングには304-6120の刻印があり、スタックポール社製で61年第20週目製造を表しています。e-Bay等での画像で3ポットの刻印をチェックしているのですが、これより製造年の古い3ポットを見掛けた事は無いので、この回路は大事にストックしておきます。


IMG_3028_2020031010361565c.jpg 取り換えするスタックポットが組み付けられたコントロールプレートをオリジナルと並べました。スタックポットのプレートはヴィンテージ物ではなくて(ビス穴が大きい)リバイバル製品なのですが、経年のスレ等でこちらの方が古っぽく見えます。


IMG_3031.jpg プレートに取り付いているパーツも近年のもので、2つのコンデンサーはヴィンテージに似せて再生産されたものです。


IMG_3030_20200310144551b75.jpg 左はオリジナルの回路ですが、これにはホットのラインに2つの抵抗が直列に入っていて出力が低くなるのと、回路自体がどちらかのPUボリュームを絞りきると両PUからの音が出なくなるというギブソン・タイプだったので、この度取り付けするプレートの回路は一般的な2ボリューム・2トーンに変更しています。


 これを取り付けて、サーキット交換作業は終了としたかったのですが・・・、

IMG_3037_20200310103621e88.jpg         IMG_3042_202003101036234c6.jpg


 アンプからの出音をチェックすると、あまり良いとは感じられなかったです。2つのボリュームポットをフルアップからどちらかを少し絞った際のフェイズが抜ける感がこれまでの3ポットのスムースさよりも違和感があり、又2つのピックアップ毎のトーンコントロールも多彩な音色と言うよりも複雑で面倒くさくて、且つそれほどの好結果とはならないと感じたのでした。

IMG_3043_2020031010362404c.jpg となると、スタックポットはそのまま使用して、回路は3ポットと同様のものにすることにして、マスタートーンとなるコンデンサーをいつものワニ口クリップに咥えて選定しました。


IMG_3049_20200310103626e77.jpg 一旦はオレンジドロップに決めて回路に組み込んだのですが、アンプから聞こえたのは予想よりもハイが立った出音でした。コンデンサーの選定の際はワニ口クリップとリード線の間でハイの損失があったのが、これが除外されたのでハイが活き返ったのでした。


IMG_3055_20200310103627725.jpg 私の好みとしてはトーン(ハイ)を絞る方向に持って行きたかったので、次にはサーキットにダイレクトにコンデンサーを取り付けて選定した結果、画像のコンデンサーに落ち着いています。コントロールの操作は2ボリュームで、トーンはリアの黒のツマミで行います。フロントのトーン用ポットには何も結線されていないので機能しません。


IMG_3061.jpg


 見てくれは2スタックポット、操作性は3ポットとなった61JBです。これまではデフォルトのパーツに敬意を表して手付かずの回路だったのですが、新たな回路は近年のものなのでパーツ交換も気軽に行えます。この度は手持ちのコンデンサーで対処したのですが、今後のコンデンサー交換もあり得ます。
IMG_3009.jpg 自宅での練習やちょっとしたセッションへの持ち出し用として重宝しているAmpeg SVT-450HとSVT-112AVのセットですが、ヘッドアンプのSVT-450Hの音質はAmpegで私がイメージするところの熱々でギンギンしたものではなく、安っぽいトランジスタアンプ的でキンキンのハイが立ったクールなものです。


 これまで3bandトーンのTrebleを絞ったり、9bandのグラフィックEQを調整したりして使用してきたのですが、トーンがセンターポジションで好みの出音とならなくてはならないという私の性分故にこれを何とか改善しようと思い立ちました。

535SCH_1a.jpg 先ずはSVT-450Hのプリアンプの回路図を入手して検討する事から作業を開始しました。


535SCH_12.jpg EQフラットの状態でハイのキンキンを下げたいので、Trebleポットに関連するC10とC12のコンデンサーの容量を変更すれば良さそうです。デフォルトのC10(0.01μF)とC12(0.1μF)の容量の1/10の割合はトーンに歪みが出る(フラットではない)事も事前調査で判明しています。


IMG_2947.jpg SVT-450Hからプリアンプの基板を取り出して、交換予定のC10とC12のコンデンサーの取付け箇所を探しました。


IMG_2949.jpg C12は直ぐに見つかったのですが、C10がなかなか見つかりません・・・。しばし回路を追った後に、Bassポットに近接する緑のC3のコンデンサーを固定しているシリコンコーキングの盛りの下からC10を探し当てました。(まさに発掘です)


IMG_3003.jpg そしてC10とC12のコンデンサーを取り外して、ワニ口クリップを取り付けて・・・、


IMG_2999.jpg 回路図から好結果となりそうなコンデンサーの容量を推定して、手持ちのコンデンサーの中からC10とC12の2群の候補を選択し・・・、


IMG_2990_20200229094106eff.jpg 1ケずつクリップに咥えてアンプの出音をチェックしました。先ずはC10からのチェックからだったのですがその変化に驚きました。これまでは良く言えば“締まった”、悪く言えば“線の細い”出音だったのが、中低域がグッと膨らんだファットなものになっていました。


 ハイの絞り具合を変えるつもりだったのが、低域の出具合の変化の方が大きかったです。変化具合を別表現すると「細い直径の水道管を太い径に交換したら、がぜん水の出が良くなった」となります。

 また、ほぼ同じ容量のコンデンサーを選択しているのに係わらず。個体毎で音量・音質変化に明確な差異があったので、好みの出音となるコンデンサーを決定するのが容易でした。その後にC12のコンデンサーの選択に取り掛かったのですが、こちらは個体毎の差が微妙過ぎて、なかなか一つに絞れなかったです。

IMG_2998.jpg そこで手持ちの3回路4接点のロータリースイッチを利用して、デフォルトを含む4ケのコンデンサーを組み付けして・・・、


IMG_2984_202002290942278e0.jpg アンプシャーシに貼り付け、4ケのコンデンサーを切り替えしながら出音の変化をチェックしました。デフォルトの1/2の容量のコンデンサーを含めてチェックをしたのですが、こちらではC10の時のような大きな音量・音質変化が得られなかったので、C12はデフォルトのままとする事にしました。


IMG_3008_202002290945164a2.jpg 交換したC10のコンデンサーは隣のC3と抱き合わせて元のようにシリコンコーキングを盛り、スピーカーの振動による不具合の発生予防としています。


IMG_3017_2020022909451701c.jpg コンデンサー1ケの交換で生まれ変わった出音となったSVT-450Hです。ハイをコントロールすべく対応したはずなのに中低域が太くなり、結果OKとなっています。


 ツマミセンターで音質フラットを目指すには、コンデンサーに直列に抵抗を噛ませる事が考えられるのですが、フラットといってもオーディオ的な結果を求めているのではないので、自分の耳にとって好みになった現状の出音で満足しています。抵抗まで考慮し始めたら“泥沼”にハマり込むのが必至ですし、今回2ケのコンデンサー交換を検討しつつ1ケの交換に留めたのも、それが理由です。

 そして今回の記事で使用した全てのパーツは手持ちのもので、新たに購入したものはありません。原価ゼロで休日の丸一日がかりの作業をとことん楽しんだ私です。
 地元のジャズカフェで奇数月に定期ハコライブを行っているラテンバンドの熱狂楽団TAPASCONです。下は先日のライブの模様です。

熱帯楽団TAPASCON




 まだ当県内では新型コロナウイルスの感染者はいないものの、全国的にライブは自制していく風潮となっていて、その影響かこの日のお客さん数は少な目だったのですが、固定ファンにはお越しいただき、ライブ自体は楽しく行う事ができました。



 下はこの日の私の立ち位置廻りの画像で、製品名を記入している機材全てを私がコントロールしています。

IMG_4641_202003051415392a5.jpg


 これまではベース2本とベースアンプの持ち込みで、PAはハコの機材で行っていました。ただしこのハコには専属のPAオペがいないので、リハの際に私がカウンター内のミキサーでセッティングをして、本番はそのままで調整一切無しの状態でした。しかし最近はマイクのオン・オフの操作が必要となる曲が増えてきたので、今回から私がミキサー操作をする事にしたのでした。

 マイスタジオからBeringerのパワードミキサーPMP2000を持ち込み、キーボードスタンド上に載せて、各マイクを繋ぎ込みました。サックス×4、フルート、ピアニカ、MC、ピアノ×2の9本のマイクを9chのマイク入力全てに繋いでいます。PAスピーカーはハコのものを使用しています。

 私の立ち位置はステージの最後方なので、客席側のPAスピーカーからの出音を聞きながらのバランス取りは出来ないのですが、マイスタジオでのミキサーセッティングを参考にし、リハでは他のメンバーに客席で聴いてもらって基本セッティングを行っています。

 本番では曲間で不要なマイクをオフしたり、演奏中はソロパートの音量を調整したりと、ベースだけを弾いていればよかったこれまでよりもなかなかの集中力が求められたのですが、これはこれで各操作を楽しめた私です。ライブ後には録画したビデオで客席に聞こえていた音をチェックして今後の参考としています。

 パワードミキサーの上にはベースの中高音をモニターできるPhil Jones BassのEAR-BOXを置いています。色々な音を聞き分ける必要があるので、ベースの出音はストレス無しで聞きたかった為の設置です。ただでさえドラムとピアノに挟まった立ち位置なので、ベース音を聞こうとすると音量アップになっていたのも、このモニターで押さえる事ができています。



 先日ご案内したLiveは諸般の事情により中止となりました。楽しみにされていた方にはお詫び申し上げます。
 これまでのメンテで出音と演奏性が向上した68TLBにもう一点気になるところがあり、手を加えました。それはナット交換なのですが、以下の3点の理由により交換する必要があったので、それを説明します。

IMG_2821.jpg ① フレットの指板エッジ部に大き目の面取り加工がなされている為に、特に2~3フレット部で少し強め(ラフ)に押弦すると4弦が指板サイドにツルリと“弦落ち”してしまう事がありました。


IMG_2824.jpg ② 4弦のネックサイドにアルミのストレート定規を当ててチェックすると、0フレット(=ナット)から3フレットにかけて凹にくぼんでいます。CBSに買収された後のFenderの粗い仕事ぶりの表れでしょうか?


IMG_2819.jpg ③ ナットの溝切り具合を計測すると、1弦外面~指板側面の距離は4mmですが、弦の振幅がより大きい4弦側は3.5mmと小さな数値でした。


 以上の3点の悪条件が重なり合って4弦が“弦落ち”する要因となっていたのでした。



 この“弦落ち”解消の対応としては、削れ過ぎているフレットの面取りの修正やネックサイドの凹の形状変更は現実的ではないので、ナットを交換して溝切りをやり直す事にしました。

IMG_2850.jpg 既存のナットを取り外したところ、底面に金型の跡がある事から樹脂製のリプレースメントパーツでリナットされていた事が分かりました。


IMG_2848.jpg 新たなナット(画像手前)は牛骨製(ボーンナット)です。そしてこれまでのナット(画像奥)の幅は43mmでナット部のネック巾44mmよりも少し狭かったので、広めのものをチョイスしています。又このナットは無漂白なので骨の油分により黄味がかかっています。


IMG_2854_20200215155318256.jpg 整形してコンパウンドを掛けると、油分が浮き上ってきて透明度がアップしています。この油分により、チューニング時に溝切り部での弦の滑りが良くなりそうです。




IMG_2871.jpg 新たなナットを取り付けました。


IMG_2860.jpg ナット部で1弦外面~指板側面の距離は元と同じ4mmですが、4弦側は4.5mmと元よりも1mm広くしています。


IMG_2873_202002151555597fa.jpg 4弦がナット部でこれまでよりも1mm程ネック中心側に移動したので、2~4フレットにかけて4弦外面~指板側面の距離が広がった結果、“弦落ち”は解消されています。




 今回の一連のメンテで、これまでの不満点が一気に払拭されてベストと言って良いほどの状態となった68TLBです。古い楽器だからと諦めて不満点をやり過ごすのではなく、しっかりとしたメンテナンスは必要だなと改めて考えさせられました。

IMG_2897.jpg         IMG_2890.jpg
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム